タイトル: 「定点観測(近況・雑感)」
ランナー: 会員
永井 隆一   さん 
    今から4年ほど前、会誌「イクォール」の「会員の声」欄に「近況・雑感」の題で投稿した事があります。市役所の定年を2年後に控え、仕事への思いや大学進学のため家を離れることになった娘に翻弄される状況など思いつくまま書き綴ったものですが、あれから4年が経過し、改めて振り返ってみると3年前に発生した東日本大震災を筆頭に様々な出来事が起こり、多くの方々にとっても大きな節目の時期だったのではないでしょうか。
    大震災は年度末の2月議会も終了し、ほっとした気分で歓談していた時に発生しました。自分が住んでいる所は地盤が安定し、大地震など発生しないと信じて疑わなかった私は鉄筋コンクリート製の市役所本庁ビルがギシギシと音を立てながら揺れだし、その後の津波、原発事故、放射能汚染等と続く想定外の出来事を目の当たりにして、数百年に一度あるかどうかも判らない歴史的大災害に遭遇した事を思い知らされました。
    あれから3年、この大事件も少しずつ風化が進み、原発の再稼動が進められようとしておりますが、一歩違えば東日本全体が再起できないほどの被害を受けたかも知れない大事件を経済原理との比較裁量で判断しようとする感覚に違和感を覚えるのは私だけでしょうか。活動期に入ったと言われる火山や大地震に対して本当に大丈夫なのか、もっと議論を深める必要があると思います。
    大震災から2年後に定年を迎え、現在は嘱託として小名浜学校給食共同調理場に勤務しております。当調理場は栄養士やパート調理員など殆どが女性で、業務の中心を担い活躍しており、「将来を担う子供達に安全で美味しい給食を提供する」ことをモットーに全職員が心を一つにして業務に従事しております。
    ところで、その後の我が家の状況ですが、息子は昨年結婚して目出度く初孫にも恵まれました。とっても可愛い女の子です(相変わらず○○バカ?) 。また当時大学進学のため家を離れ、地元には就職しないと言っていた娘が、結局、地元の会社に就職し、我が家に戻ってまいりました。万事めでたしめでたしと言いたいところですが、どうも、そう簡単には行かないようです。
    娘のいない間に飼い始めたネコ2匹がすっかり家内になつき、「家内+ネコ2匹対私」でそれなりに安定していた我が家の勢力図が、都会の一人暮らしで鍛えられ、益々家内に似てきた娘の参入によって均衡が崩れ、私の存在感の低下に拍車がかかりそうな雲行きです(既に「テレビチャンネルの選択権」は失いました)。しばらくは定点観測を続ける必要がありそうです。