タイトル: 失敗続きの星空観望会
ランナー: 会員
田村 尚   さん 
    新会員としてこの1月に「いわき地域環境科学会」に入会させていただきました。自己紹介を兼ねまして、現在取り組んでいることを述べさせていただきます。
    私は、現在いわき市立平第四小学校に勤務しておりますが、これまでも勤務した学校では、「子どもたちに本物の星空を!」をモットーに観望会の活動をしています。内容としては、季節の星空案内からその時々の注目される天文現象、天文に関する本の紹介など、いろいろな話題を取り上げ提供しています。
    観望会でよく子どもたちから受ける質問は、「宇宙人はいるんですか?」「UFO を見たことがありますか?」という、なかなか答えようのないものの中に、「太陽系の大きさって、1光年くらい?」という質問を受けることがあります。
    やっと答えられる質問だとうれしくなり、「そんなに大きくはないと思うけれど・・」と言いながら、さっそく次のような話を始めます。宇宙の大きさを表す単位には、いくつかあって、太陽と地球の平均距離=1億5000万km を1天文単位といいます。これでいうと、冥王星は約40天文単位(約60億km)のところにあります。
    一方、光が1年間に進む距離を1光年といい、(光は1秒で30万km 進み、1秒で地球を7周半します)1光年=9兆4600億km=6万3300天文単位となります。
    ですから、「太陽系の端」にあたる冥王星付近の「カイパーベルト」はおよそ40天文単位~100天文単位の距離にあると予想されるので光年でいうと、0.0006 光年~0.0016光年になります。
    このことから、太陽系の大きさは1光年の1600分の1~600分の1くらいの大きさになります。やはり、太陽系は1光年と比べると大変小さいものになります。宇宙の端は150億光年と言われていますから、宇宙はものすごく大きなものなのです。
    真ん前にいる低学年の子のつまらなそうな表情が目に入ります。でも、子どもたちはたいへん優しくて、何となくわかったような顔をして、いつも聞いてくれています。
    「失敗だ。難しすぎた」と、毎回、自己反省するばかりです。