タイトル: 庭のブルーベリーやブドウを食べようか
ランナー: 会員
佐藤 烈  さん 
    60歳になり去年の三月にこれまで35年間務めた職場を退職してみると、これまでとは違うゆっくりとした時が流れ始めた。
    そこで 4月に二、三年庭置きっぱなしだったプランターの土を新しく購入した園芸用の土と入れ替え、カリウム、窒素と燐酸肥料を混ぜて、胡瓜、茄子、落花生それにミニトマトの苗を植えた。
    土を入れ替えた理由は、二年前の事故により当然我が家の庭にもセシウムが降下していると考えられ、その含有量(Bq/kg)を個人で計測することができなかったためであった。
    このプランター上と庭の上の放射線量を測ってみると、プランター上の線量のほうがやや高かった。
    この測定結果をどのように解釈すべきか。そのための情報は次のとおり。
  • 線量計はセシウムだけではなく 40Kなど自然界に従来からある他の放射性核種の γ 線も測定する。
  • カリウムの 0.01% は放射性を持っている(40K )。
  • 40K は地球誕生とともにあり、半減期が長く現在も広く存在する。
    このことから、庭の上で測定した線量はセシウムとその他の自然界に従来からある放射性核種の合算であるが、プランター上の線量は 40K など自然界に従来からある放射性核種の線量であると考えられ、かつプランター上の線量が高いということは、庭に降下したセシウムの線量よりもプランターに混ぜたカリウムのほうが線量が高いと考えられる。
    次に、このプランターで育てた胡瓜、茄子、落花生それにミニトマトを食べて大丈夫なのか。
    考えてみると以前から、園芸用の土とカリウム、窒素と燐酸肥料を混ぜて、育てたものを食べていたわけだから特に問題はないはずである。
    それでは、それより低い線量の庭の土で育てたものはどうかというと、線量が低いのだから大丈夫と思える。ただ、放射性核種がカリウムからセシウムに替っている。しかし人への影響は線量(Sv)で評価されるべきであるからそれは問題にはならない。
    このように考えた上に次の情報を参考にしながら、私は、自宅の庭のブルーベリーやブドウを食べることにした。
  • 40K は成書によれば、体重60kg の成人ではおよそ 4,000 Bq ある。
  • いわき市が公表している内部被ばく検査の結果(25年秋公表) によると、検出限界の 200Bq または 220Bqを超える割合が 1% にも満たないし、ましてセシウムによる内部被ばく量が 1 mSvを超える人はいない。