タイトル: いわきの海を魅力的にしたい
ランナー: 小野彰一  さん  (会員 ・ いわき市立四倉小学校教諭)

  このたびいわき地域環境科学会に入会した小野彰一と申します。現在、いわき市立四倉小学校の教諭をしています。出身校が工業系の大学院ということで小学校の校務分掌では、理科や情報を担当することが多く、就職後は小学校理科で使うものを如何に小学生、先生方にわかりやすく使えるようにするかなどを研修してきました。
  例えば、5年生「めだかの卵の観察」です。めだかを健康な状態で育て、6月下旬ごろ卵を生ませなければ授業ができませんが、多くの先生がめだかを育てたことがありません。何十匹も買ってきて、そのうち十匹ぐらいが自力で生き残り産卵後はほとんどがいなくなります。
  これは、5年生はクラス替え、担任替えで慌ただしく、飼育用具をセットする時期が5月ごろと水温がまだ低く購入店で適温に慣れためだかの体には厳しい条件のためなどではないかと思われます。その他にも酸素不足を心配しポンプを一日中動かしたり、水質浄化器具をつけたりしています。これ自体は間違いありませんが、できれば自然に近い条件下で飼育し、自然の営みの中で産卵、成長をさせられないかという私の思いがあり実験してきました。
教室での実験中、子供たちの関心を一番引いたのは水取り替えの時のサイホン現象でした。「なぜだろう。」と質問する子。観察する子。教科書には無いおもしろい現象のようでした。
  このほかに総合的な学習での野菜作り。雑草からのたい肥作り。きれいな花を咲かせるための苗植の方法などを実験してきました。
今年これが一段落したところでたまたま「四倉港で釣り堀が作れないか。できれば四倉港の漁獲高を増やせないか。」という話と「鉄が地球温暖化を防ぐ」畠山重篤・(鉄が森と海を再生させる!磯焼けした光合成が行われていない海も、鉄が補給されると生命が宿りはじめる。)という本を紹介され、就職後、初めて自分のための研究をすることにしました。
鉄のことを調べていく中で本会いわき環境科学会に誘われ入会させていただくことになりました。目標は「里山ならぬ里海をつくる。樹医ならぬ海医になる。」です。
  今の研究は港内での植物性プランクトン(珪藻類)発生の制御方法の確立です。
  最小限の人力で栄養豊富な入り江のような四倉港を作りたいと考えています。