タイトル: 土のパステルは古代のロマン!
ランナー: 野口 紘 さん (日本自然保護協会自然観察指導員)

 福島県の森林面積は県土の70%を占めています。県内には尾瀬国立公園、磐梯朝日国立公園、越後三山只見国定公園を有する等森林環境にも恵まれています。その県内でいわき市はサンシャインベルトと言われる程暖かい気候と素晴しい海岸線を誇る「海と温泉の街」と思われていますが、森林面積の比率は県平均より多く72%を占め、木材産出量は県内一位であると聞いています。また、森林の町とも言っても良い位の所で在り「森・川・海」の豊かな自然環境を持ち総面積は国土の1/300を占め日本国の縮図のような所でも在ります。
  健全な森林の存在によって、水源が確保され私達人間に最低限必要な、きれいな水を安全供給し、山崩れを防ぎ、土砂の流失や洪水防止等、多種多様な人間の生存にとって必要不可欠の環境を保全する機能は、すでに小学校の総合学習でも学んでおります。
   いわきに生まれ育った私たちは昔から「森林は海の恋人」と聞かされています。あらゆる生命の誕生は海からと言われ地球上の水の98%は海水で有りながら「水の循環作用」で健全な森林の中に含まれる豊かな土壌養分やミネラル養分が植物プランクトンを育て、動物性プランクトン、小魚、大型魚類へと食物連鎖の関係を作って来た事を人々は経験的に知り自然の摂理に感謝し敬いながら、物を大事にする「自然と共に生活」を営んで来たのでは無いでしょうか。
  現在環境問題で問われている「生物多様性の保全。健全な水の循環作用」を考慮するとき、土壌はかけがえのない資源であり、生態系の基盤であり、私達人間も含め陸上のあらゆる生物の生存にとって欠く事が出来ないものです。
   環境教育に於いても動植物に比べて土壌の認識は薄く、この重要性をどのように小・中学生に伝えるのか、難しい面が多々あります。
   前日所属するNPO法人「いわきの森に親しむ会」はプログラム研修会を中心に国土防災技術株式会社から講師を招き 『ドバス』 地中深くの岩や粘土を原料とする、パステル絵の具の作り方やパステルアートを学びました。
   今後、「森・川・海の砂の標本」作製も含め参加者に興味を持ち学習できる、切り口の一つとして全国有数の地質の宝庫であり、森・川・海の環境の揃った、いわきに於いて尚一層の土壌環境・体験活動にメンバーと共にチャレンジして行きたいと願っております。
パステルアート受講者 制作作業風景
作  品 作  品