タイトル: ライフスタイルは変化したか?
ランナー: 山口弘之 さん

   使い捨て文化を見直そうという機運が高まってきた16,7年前,とある新聞の“サロン”欄に,「環境にやさしい?」と題して次のようなエッセイを執筆したことがあった。

(前略) 紙オムツからカメラまで“使い捨て文化”が横行しているが,最近はスーパーなどを中心に牛乳パックや食品トレイのリサイクルが進められ,使い捨て文化を見直そうという機運が高まってきている。家庭の中にも環境問題が深くかかわってきたようだ。私たちの身の回りの品のほとんどが“廃棄物予備軍”であり,今すぐにでも“ゴミ”になる可能性を秘めている。地球上の限りある資源の有効利用と地球環境の保護のために,今こそ一人ひとりが自分のライフスタイルを見直す時なのではないだろうか。“地球環境”という言葉を使い捨てにしないために・・・。 

   いかにもごもっとも!と言われそうな文章を書いてしまった。

   もう現在では,牛乳パックや食品トレイなどのリサイクルは当たり前になっている。

   しかし,その当時から現在までに,私のライフスタイルに変化はあったのだろうか・・・?エコカーを走らせ,エコバッグを提げてスーパーまで買い物に行き,エコティッシュを買っている自分はいる。身の回りの品もずいぶん変わってきた。間違いなく16,7年前とは違っている。だがまてよっ!使い捨てカメラの替わりにデジカメがある。車の所有台数も減ってはいない。相変わらずティッシュもかなり使っている。

   考えてみると,そのエッセイの中で,布ふきんとティッシュを使って汚れをふき取る場合の環境影響の比較を書いていた。原材料でも,ゴミ処理費用でも,水質汚染でも,どれをとっても布ふきんのほうが断然環境にやさしいと。

   なかなか基本的なライフスタイルを変えるのは難しいことのようだ。

   日本でもドイツ等の環境先進国の例に倣い,環境保護のために色々な取り組みをしてきてはいるが,それが本当に日本の風土・風習に合ったものなのだろうか? 表面だけの模倣になってはいないのだろうか?

   エコという言葉に惑わされず,自分に合った環境にやさしいライフスタイルを考えようとしている今日この頃である。

   またえらそうなことを書いてしまった・・・。