タイトル: 田舎暮らしとごみ
ランナー: 当会副会長  諸橋 健一 さん

  この4月から,長年夢見てきた田舎暮らしが始まった。まだ,目標の自給自足,生活費月10万円の生活にはほど遠い。3年後を目途に,畑づくりや庭づくりを行っているところである。
住まいは内郷高野町,平の市街地から車で20分。農家が点在しているいわゆる農山村地域にある。新川の減流域にあり,夏にはホタルが出る。
  越してきて,隣組へのあいさつを済ませ,先ずしたことはごみ集積の確認。引越しごみが大量に出たこともあり,ごみの処分が急務であった。幸い集積所は歩いて行ける距離にある。集積所の設備は,鉄製の檻のような構造。この辺は野生の動物が出没するので,食い散らかされたりしないようにとのことである。
  しばらくは,ごみ出しの方は生ごみも含め,ごく普通に収集日に集積所に持って行っていた。引越し荷物の整理が一段落した頃から,天ぷらを揚げたあとの廃油は粉石けんづくりに提供。台所などから出る生ごみは畑に埋めるようにした。畑といっても名ばかりの畑。山土を入れただけで肥料気は全くない。有機物を入れることによって土壌改良にもなる。
  当地区の燃えるごみを出せる日は,火曜日と金曜日の週2回。それまでは週に2回,1日に2袋ぐらいずつ出していた。しかし,生ごみを出さなくなった今,週1回のごみ出しですんでいる。しかもゴミ袋には十分余裕がある状態である。一般に,家庭ごみの3分の1は生ごみと言われている。ようやく我家では,半分以上が生ごみだったことに気がついた,という次第である。
  今,いわき市の燃えるごみの焼却処分にかかる経費は,1年間に約30億円。生ごみのほとんどは水分である。生ごみを燃やすことは,水分を蒸発させているようなもの。各家庭で生ごみを出さなくなれば,かなりの経費が削減されるはず。庭や畑を持っている人には,ぜひ生ごみの土壌還元をおすすめしたい。地球温暖化防止,二酸化炭素発生量の削減にも寄与するはず。
  環境にやさしい暮らしをしようと畑づくり,庭づくりを始めた。ところが,その速さより雑草の繁殖力の方が上回っている。虫もけっこう出てくる。環境に負ける暮らしになりつつある。それでもいい。晴耕雨読。時には環境科学会に。そういう暮らしをしたい。