平成24年度 発表会


  去る平成25年1月20日 (日) 13:30〜17:00に,福島工業高等専門学校大会議室において,当会恒例の第24回発表会を開催しました。今回は自由テーマと設定テーマを区別せずに,「大震災からの地域環境の復元をめざして」というテーマで,下記の通り,東日本大震災関連の環境調査や環境改善の取り組みについて発表していただきました。
  会員の和田さんからは,北欧における再生エネルギー視察のご報告がありました。国策としてのエネルギーの方向性の議論もさることながら,私たち自身がどのようなエネルギーを選択すべきかしっかりと考えていかなければならない状況にあります。そのような点で,紹介されたエネルギーの地産池消の海外事例はとても参考になるものでした。
  また,今回は,当会およびNPOいわき環境研究室が行っている活動の成果報告が行われました。発災直後から行ってきた海岸の放射能汚染調査,海岸砂浜における活動の再開へ向けた取組みとして高校生を対象とした環境学習支援,鳴き砂を守る会との連携によるイベントの実施など,日本財団の支援を受けて行ってきた事業やいわき市の委託を受けて行ってきた調査活動の概要が報告されました。今後も継続して行われる活動であり会員の皆さんにも何かとご支援いただくことになる活動なので,この機会に内容を知っていただく良い機会になったのではと思います。
  一方,若い学生の発表も5件ありました。震災にもめげずに地域の課題に取り組む学生の発表にはとても初々しさが感じられました。これから,ますます多くの機会にプレゼンテーションが求められる学生の皆さんですが,今回初陣の失敗?や成功体験は貴重な財産になるのではないかと思われます。今回の学生の皆さんが取り組んで得た成果は,今後地域の環境再生に取り組む上で貴重な知見であり,当会としても参考にさせていただき貴重な財産として役立てていくことができればよいと考えております。
  最後に,発表会にご参加いただいた皆様に御礼申し上げるとともに,開催にあたりご支援いただきました日本財団に対しまして篤く御礼申し上げる次第です。


テーマ 「大震災からの地域環境の復元をめざして」
  1. ドイツ・北欧 エネルギーコミュニティー視察報告
    和田佳代子(生活協同組合パルシステム福島)
  2. いわき海星高校における環境教育活動報告
    平川英人(いわき地域環境科学会)
  3. いわき市豊間海岸における「鳴き砂調査イベント」の一翼を担って
    橋本孝一(いわき地域環境科学会)
  4. 市内海岸砂浜における放射能汚染調査報告
    中西恒雄(いわき地域環境科学会)
  5. 海岸砂浜における砂層内の放射性セシウム濃度分布の形成に関する検討
    齋藤隆人,原田正光(福島高専建設環境工学科)
  6. 衛星画像を用いた常緑針葉樹林地および里地水田群の分析
    阿部 直樹,菅野 恵太,山田 貴浩(福島高専電気工学科)
  7. 高分解能衛星画像と現地調査による松林の調査と分析
    柏原 伸也,山田 貴浩(福島高専電気工学科)
  8. 航空写真画像を用いた海岸林の面積算定
    熊倉 健,水野 壮一郎,山田 貴浩(福島高専電気工学科)
  9. 樹木の葉に含まれる放射性セシウムとその溶出特性
    遠藤拓哉,原田正光(福島高専建設環境工学科)