このプロジェクトは、日本財団の助成事業として実施しています.

当会では、日本財団の助成を受けて2009 ・ 2010年度に 永崎海岸浄化プロジェクト を実施しました。(事業報告書は こちら
2011年度も引き続き、このプロジェクトを発展させていわき市沿岸に進めることが決まっていましたが、3月11日の東日本大震災によって活動の場であった永崎地区や永崎小学校が被災し、継続が困難な状況になってしまいました。
4月半ばに日本財団を訪問し、いわき市の被災状況を説明しながら今後の活動について担当者と相談しました。
その結果、震災復興のための活動に内容変更して是非助成事業を続けてほしい、という力強い言葉をいただきました。
いわき地域の環境を考える当会の趣旨を踏まえ、私たちは津波被害の軽減効果があった海岸林の調査を行い、災害に強いまちづくりへの提言を目指すとともに、福島原発事故による海岸域の放射線量を測定することによって、海岸での環境学習やレクリエーション復活のための安全確認を2つの柱とする事業を開始しました。
その いわきの海岸環境復元プロジェクト の活動のようすをこのページで紹介します。

新しい順になっています。下から上へとご覧ください。

2011,2012年度の事業報告書(PDFファイル)は、下記からダウンロードできます。
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2011年度報告書 17.1MB
2012年度報告書 81.4MB

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2012年08 月04日(木) ・・・・・・ 磯の観察会での放射線量測定について
  8月4日(土)、いわき地域環境科学会恒例の「磯の観察会」を三崎前海岸と水産試 験場で実施しました。参加者の放射線量に対する不安をできるだけ少なくするため、 「会場周辺の放射線量を参加者が自ら測定してもらう」ことにしました。当科学会では 放射線量計を5台保有していることより、5グループに分け、集合場所の駐車場から観 察会場の三崎前海岸の渚まで合計5ヶ所を測定してもらいました。測定に先立ち、放射 線量計表示の仕組みや測定時の注意事項を説明し、測定値の精度を高めました。参加者 は測定場所が海に近づく程放射線量が低くなることを実感し、安心したとのこと。

(写真は放射線量測定風景です)


  水産試験場で、「いわきの磯に見られる生物」の説明や「海藻しおり作り」の後、参 加者が測定した放射線量の平均値を観察会会場付近の地図上に掲示した下記の図を説明しました。




2012年07 月05日(木) ・・・・・・ 日本財団助成プロジェクト活動の現況

プロジェクトマネージャー 中西恒雄

  昨年3月の東日本大震災及び原発事故により、いわき地域環境科学会が定 常的に実施している磯の観察会や永崎小学校への環境教育支援などが実施できま せんでした。そのため、我々の活動の場であるいわき市沿岸の海岸林や海岸砂浜 における放射線量調査を実施し、安心して活動できる場所を捜してきました。
○海岸の放射線量調査
  その活動の一環として、いわき市からの要請もあり、平成24年度の市 内海水浴場の再開可否に係る放射線量などの調査を行いました(NPO法人いわき 環境研究室を窓口とした受託事業、測定結果は、いわき市のHPに掲載されていま す)。その結果、勿来(関田を含む)海水浴場のみが再開することになりました。 尚、4月〜7月も引き続き、勿来海水浴場再開に向けて、海岸における放射線量 メッシュ調査及び砂層部の放射線量調査を継続しています。
  更に、福島高専と共同で、砂層部における放射性物質の低減と砂自体の 移動との関連を調査するため、現地での実証実験を開始しました。その理由は、 (放射性)セシウムは土壌中の泥の方が砂よりも取り込まれやすいと報道されて いますが、海岸砂浜は泥は少なく、殆どが砂のため、砂とセシウムの関係を室内 実験で確認した結果、砂でもセシウムを簡単に取り込む(吸着する)性質があり、 一旦砂が取り込んだセシウムは真水、海水、弱酸性水などでも殆ど溶解されない ことが分かりました。そのため、海岸砂層部の放射線量の変化は、放射線量の異 なる砂自体の移動による可能性が大きいと推論されます。考えてみると、大潮や 波浪が強かった後では砂浜の様相が大きく変化しています。それを実証するため に、砂浜を掘り、直径10cm円柱状に着色した砂を60cm深さまで入れ、埋 め戻しました。波などの影響を見るため、陸側から渚側の方向に3ヶ所着色砂を 埋めました(写真)。



  埋め戻した砂を掘り返し、変化の状態を見るのが楽しみです。これらの 調査や実験を通して多くのことが分かりつつあります。このような活動には、多 くの本会のメンバーや福島高専の教員が参加しています。これらの活動を通して、 各人の知識を深めると共に、メンバー間の交流促進と社会貢献が出来ることが、 ボランティア活動の喜びと考えています。これからの活動にも新たな参加者が出 ることを期待しています。希望者は事務局にご連絡下さい。
○小学校の学習支援
  平成24年度の子供達に対する自然観察会などの環境教育支援再開など の活動計画に対して、日本財団からの助成が決まりました。先日、元の場所に戻っ た永崎小学校を訪問し、今後の永崎小学校での環境教育支援の方法などを協議し ました。その中で、小学校側より、「永崎小学校は海岸近くにある小学校であり、 海との係わりが不可欠である。児童には、海の恵みと同時に海の怖さも教える必 要があり、来年度より海に係る環境教育を再開したいので、協力して欲しい。」 との方針(考え方)が示されました。これは、科学会の方針と全く同じであり、 今年度は平成25年度からの海辺の環境教育再開に向けての助走期間とし、協力 して準備を進めることになりました。
○自然観察会の実施    科学会恒例の磯の観察会は、場所を従来の永崎海岸と永崎会館から三 崎公園内の三崎前海岸と水産試験場に変更し、8月4日(土)に実施することに なりました。今回の観察会は海の恵み、楽しさを実感して貰うだけでなく、地震 や津波の怖さと対策(避難)なども合わせて知って貰う内容にしました。高波や 津波を始め、種々の危険に対する具体的な対応策を検討し、必要な対策を講じる ことにしました。このことは永崎小学校の環境教育再開への準備にもなります。
   今回の磯の観察会では、いわき地区の放射能汚染が比較的少ないことを参加者が自ら測定することで、安心して活動できるだけでなく、今後の自然観察会へも積極的に参加して頂ける環境づくりになると思っています。また、日本財団からの助成金を有効に活用するため、自然観察をより楽しくできる魚などを観察しやすい薄型水槽やUSB付マイクロスコープの購入なども進めています。次回の磯の観察会はそれらを使い、より有意義なものになると思っています。



2012年01 月21日(土) ・・・・・・ 第23会発表会

これまでの研究結果を発表しました。詳しい内容は、次のファイルをご覧ください。



2011年12月1日(木) ・・・・・・ 「いわき市沿岸砂浜などの放射線量調査(中間報告)」に関する記者会見実施

いわき市役所記者クラブにて「いわき市沿岸砂浜などの放射線量調査(中 間報告)」を公表しました。
詳しい内容は、次のファイルをご覧ください。



2011年6月18日(土) ・・・・・・ 海岸の放射線量調査活動 (一般会員向け)

事務局で実施する詳細な調査とは別に、関心の高い会員向けに放射線量測定活動を実施した。
テレビ等で放映されている放射線量の測定方法を現地で学び、いわき市では実際にどうなのか、という漠然とした会員の疑問に応える目的で行なった。
最初に、永崎海岸で全員が測定方法を体験し、場所によって線量が異なることを認識した後、2班に分かれて市内北方面の主な海岸で測定した。
手始めに永崎海水浴場駐車場で測定. 続いて駐車場すみの芝生の上で測定.
駐車場(アスファルト)に比べてかなり高い値が出た.
砂浜では、条件の異なる数ヶ所で測定.
線量計は2台で参加人数が多かった
ため、体験を目的とした今回の調査では
空間線量のみを多くの場所で測定した.
久之浜の船門海岸は、元々玉砂利だった
のに津波の影響で砂に埋もれていた.
予想以上に多く集まった参加者.



2011年6月16日(木) ・・・・・・ 放射線に関する勉強会

当会に最近入会された鈴木さんのご紹介で、放射性物質測定の専門家である(株)日本環境調査研究所の茂木さん(第一級放射線取扱主任者)を福島高専にお招きして、放射線量測定についてプロの立場からアドバイスをいただいた。
福島高専のOBでもある茂木さんは、前日東京都内で講演をされた帰りに立ち寄られたということで、私たちにとっては大変幸運だった。
今回の福島第一原発事故による放射線の放出などにも触れたエピソードもお聴きすることができて、非常に勉強になった。
急な企画だったため、参加できた
メンバーは少なかった.
茂木さんからは、貴重なお話と今後の
調査活動に対するアドバイスをいただいた.



2011年5月29日(日) ・・・・・・ 海岸の放射線量調査活動 (事務局レベル ・ 室内)

5月26日の現地調査で採取してきた永崎海岸の砂のサンプルを室内で測定。
現地で掘削して測定した際に、地表より深い位置の方が放射線量が高く計測されたが、それが砂自体の線量が高いのか、掘削壁面から発生する放射線も一緒に拾っているために高い値を示すのか、を判断する目的での検証実験だった。
結果は、サンプルすべてがほぼ同じ値を示したが、検体を遮蔽体(厚い鉛)で密閉しないと、検体自体から発する線量を測ることはできないことが分かった。
採取したサンプルの砂の線量を室内で測定. 同一条件になるように、線量計を固定して測定.



2011年5月26日(木) ・・・・・・ 海岸の放射線量調査活動 (事務局レベル)

3回目の海岸域放射線量調査。
永崎海岸では複数の調査ポイントで砂浜を掘って地中の放射線量を測定。また、天神前川、大平川の両河川河口の河川水も測定した。
その後、勿来海岸、小浜海岸 (いずれも海水浴場) へ移動し、各々3ヶ所の定点を定めて測定した。
永崎海岸で空間線量測定. 掘れる深さ(水が湧き出す位置)まで
5〜10cm単位で掘り進めながら測定.
調査ポイントは満潮時や汀線など
潮位の影響を考慮して設定.
永崎海岸へ注ぐ天神前川、
大平川の河口でも測定.
勿来海岸にも定点を設定して測定.
永崎海岸に比べるとかなり低い.
小浜海岸でも勿来海岸と
同様に定点を設定して測定.



2011年5月21日(土) ・・・・・・ 海岸林および放射線量調査活動 (事務局レベル)

2回目の海岸林調査。四倉(仁井田)地区の南側にあたる新舞子地区の海岸林を調査した。
前回同様福島高専から借用したサーベイメーターで海岸付近と海岸林内の放射線量も測定。
放射線量測定班は、新舞子地区が終わった後、これまでのプロジェクトの活動フィールドだった永崎地区へ移動して海岸砂浜を測定した。
新舞子ビーチ後背の松林を調査. 同左
根元まで洗掘されて倒れたマツ.
同左
調査範囲を設定して樹種・大きさ・
本数(密度)を調べるスタッフ.
林内調査は多くのスタッフで
作業しないと時間がかかる.
砂浜は、掘削して地中の放射線量も測定. 海岸林でも放射線量を測定.
昨年度までのプロジェクトの活動フィールド
だった永崎海岸で放射線量を測定.
この日は、福島高専の高橋先生がリモート
センシングを使って樹林のイメージを測定.
前回より多くの参加があった事務局調査スタッフ.



2011年4月29日(祝) ・ 30日(土) ・・・・・・ 海岸林および放射線量調査活動 (事務局レベル)

プロジェクトが開始して初めての海岸林調査活動。福島高専から借用したサーベイメーターで海岸付近と海岸林内の放射線量も測定した。
海岸林の津波被害軽減が顕著だった四倉地区から調査を始めた。
四倉中学校は、平成9年3月に卒業記念として植樹したクロマツ林によって校舎の損壊が免れていた。
中学校の北側には海岸林がなく、砂浜を越えて押し寄せた津波によって市街地が壊滅状態になっていたが、住民に聴き取り調査をしたところ、中学校の後背地は床下浸水程度で済んだとのことだった。
海岸砂浜では、表面だけでなく
地中も掘って放射線量を測定した.
海岸にほど近い四倉中学校が津波の
被害が少なかったのは、海側に林が
あったことが幸いしたようだ.
津波のエネルギーが海岸林によって
緩和されたものの、後背地の民家には
床上浸水の痕跡が残っていた.

四倉の仁井田キャンプ場裏の雑木林.
軽自動車が無残に残されたままだった.
仁井田キャンプ場内の樹木を調査するスタッフ. 林内の放射線量もチェックした.

仁井田キャンプ場内には、付近の
住宅の壊れた材料が散乱していた.
林内では10m四方の範囲を設定
して、生育する樹種も調査した.
調査活動に参加したスタッフ
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