令和時代の安心・安全

いわき地域環境科学会  会長  諸橋健一


    環境にやさしい」ということはいいこと。そんな価値感が広まった平成時代。いろいろなところで、このキャッチフレーズが使われました。
    今は令和の時代。平成の年号と共に歩んできた、いわき地域環境科学会も新しい時代を歩みはじめています。
    最近の行政が行った市民アンケート調査によれば、市民のほとんどが、暮らしの安全・子育て・医療などの「安全・安心」への強い意識を持ち、「誰もが安全に安心して暮らせるまち」について、8割の市民が支持しています。この結果は老若男女を問わず、共通の認識です。
    環境とは私たちの身の回り、すべてのもの。空気、水、土、自然それに文化、歴史、景観。私たちは環境の中で、暮らし、生かされているのです。やはり、これからの環境問題も「安全・安心」の視点が最も基本的でかつ普遍的な要素と思われます。
    令和時代は、大災害の時代という地震学者がいます。視野を世界に広げれば、気候変動による災害が、大きな脅威となっています。巨大台風、海面上昇による気候難民の発生。旱魃による食料危機など。
    とにかく、温室効果ガスによる地球温暖化、大量のプラスチックごみの海洋流出など地球規模の環境破壊が深刻になっています。
    大災害が起これば「安全・安心」は一瞬にして吹き飛んでしまいます。あらゆる警告に真摯に耳を傾け、備えを進めなければなりません。