今年26才になる当会の飛躍の年に

いわき地域環境科学会  会長  橋本孝一


    昨年を振り返ってみると、2013 年は異常気象が目立った年でした。夏の猛暑・豪雨が日本列島を覆いました。12月中旬の寒波は、エジプトのカイロに、およそ100年振りとなる積雪をもたらしました。2013年9月、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)では、第5次報告がなされ、「気候システムの温暖化は疑う余地がないこと、海水上部の水温も上昇していること等」が示されました。極端な気象事象、台風の大型化等は、気候変動が肌で実感できるレベルにまで達してきているといえるのではないでしょうか。
◆いわき地域では、自然災害に対しては、沿岸部にはこれまでにない高さの防波堤が築かれつつあり、背後地の住宅街は高台等への移転が進みつつあります。一方、過去最高の記録が絶えず更新される気候パラメーター(気温や降雨量、台風の規模等)のことを考えると、災害を防ぐ対応より災害を軽減する対応が重要になってきているといえます。自然の脅威にいかに対処すべきかは、自然との向き合い方、まちづくりの在り方、生活スタイルにまで及んできます。単なる防波堤等の構造物による対処だけでなく、社会の在り方が問われてきています。
◆昭和63年(1988年)5月誕生の当会は今年で26才になります。大震災を経て、ますますその存在意義が問われてきています。従来から実施してきた諸活動に加え、海岸部の放射線量調査、小中高校への環境学習支援の充実、ワーキンググループ(循環型社会形成WG、自然エネルギーWG等)の活動等、積極的に社会的要請に応える活動を展開してきており、当会は、地域社会からも期待される存在になってきていると思います。現に、ホームページへのアクセス件数は毎月200件を超えるようになりましたし、新規に入会される会員も増えてきています。
    “午年”の今年、地域社会が抱える広範な環境問題に対し関連団体との連携を強化しながら果敢に挑戦し、社会的要請に応えつつ飛翔していきたいと願っています。(2014.1.1)