磯の観察会




  いわき地域環境科学会の恒例行事である磯の観察会が平成 24年 8月 4日に小名浜三崎 公園の三崎前海岸で執り行われました。晴れて風がなく、この時期としては暑くもなく寒 くもない絶好の行楽日和に恵まれました。昨年度は東日本大震災のため中断し、今年度に 入っても福島第一原子力発電所の放射線量の影響で参加者が少ないのではと心配しました が参加者が 18名もいました。その内いわき市内から参加したのは 15名で、福島市からの 参加者も 3名いました。子どもが 7名で大人が 11名でした。本会のスタッフは 14名で、 いわきの森に親しむ会から 1名の応援を頂きました。
  予定どおり 9時に開会式が始まって橋本会長の挨拶の後、参加者 18名を家族・知人関 係に基づいて 6班に分けて、班毎に本会から 1人の磯の生物などの説明員を付けました。
  まず中西先生から放射線量の測定方法について説明がありました。最初に集合場所であ った駐車場の放射線量を参加者が測定した結果、地表面で 0.164μSv/hrでした。次ぎに 観察会場へ向う途中の音楽堂前の草むらで測定すると 0.285μSv/hr、ビーチパラソルを 張った現地本部前で同じく 0.285μSv/hr、三崎前海岸の砂場で 0.118μSv/hr、波打ち 際では 0.071μSv/hrでした。波打ち際が特に低かったので驚いていました。山から川を 通って海へ流れるので、海が一番放射線量が高いと思っている人が多かったようでした。 この結果で海が安全と思ってくれる人が多くなりました。次いで富田さんから海岸地層の 形成時期について説明があり、参加者は熱心に聞いていました。
  開会式から 30分後に磯へ移動し磯の観察会が始まりました。海は透き通っていて底ま で海藻や磯の動物が良く観察できました。タイドプールではメカブを付けたワカメが特に 多く見られました。他にはアラメ、ピリヒバ、マグサなどの海藻類、ムラサキイガイなど の二枚貝、アラレタマキビ、カサガイなどの巻貝を観察できました。子供たちはこれらを 採集してバケツに入れました。暫くしてからカニ釣りの道具が届きました。竹製の箸の先 端にタコ糸を巻きつけてタコ糸の先端にのしイカを付けた簡単な道具でしたが、大人も子 どもも一緒にカニ釣りを楽しんでいました。カニは餌に釣られて餌を食べていましたが、 手元まで吊り上げるのが至難の業でした。それでも 5匹釣ってバケツに入れている子ども もいました。 11時半になって磯の観察会を終了して水産試験場へ車で移動しました。
  水産試験場 3階会議室で全員揃って弁当を食べました。科学会からはみそ汁や飲み物、 お菓子を提供しました。
  昼食を済ませてから、 3階会議室隣の標本展示室に入り、福島県沖に生息する魚貝類の 標本や魚礁や魚網の模型を見学しました。
  午後から 2つの実験をしました。ウニとヒトデの体に何重にもタコ糸を巻いて、 1時間 後に抜け出ることができるかを実験しました。結果はヒトデについては、完全に抜け出す ことができましたが、ウニではそのまま変わらず失敗でした。もう一つは汚れた水を二枚 貝がきれいにできるかの実験でした。アサリとムラサキイガイを使用しましたが、両方と も 1時間後にきれいになりました。二枚貝を入れない水槽との違いをはっきり見ることが できました。ムラサキイガイを使った実験は始めてでしたので、参加者と一緒に我々も感 動しました。
  次ぎにこの日磯で観察した海藻と磯の動物の名前や特徴についてパワーポイントで説明 しました。
  最後に海藻押し葉教室を開きました、子どもたちは全員参加して、大人も加わって 11 人で海藻押し葉を作成しました。海藻で自分の名前を入れたり、思い思いに海藻をケント 紙に貼り付け楽しんでいました。この作品については 1週間後に乾燥してからラミネート 加工してから作成者全員に送付しました。
  終わってから、参加者全員に「ありがとうございました」と感謝されたので磯の観察会 は成功したのかなと思いました。反省すべき点も多々ありますが、来年度は今年度以上に 参加者に喜んでいただけるようにがんばります。


ヒトデの縄抜け実験 海藻の標本作りにも挑戦


磯の観察会に関するアンケート結果


  8月4日(土)、いわき地域環境科学会恒例の磯の観察会を三崎前海岸、水産試験場 で実施しました。次回の磯の観察会に係る改善や今後の科学会行事への参加者増加など に活用するために、下記のアンケートを行いました。8枚を回収したので、その内容を 整理しました。

[1]あなたは、この観察会の企画をどのような機会にお知りになりましたか?
  1.当会の会報「ふぃーるど」の記事・・0枚、
  2.当会のホームページ・・0枚
  3.知人から・・2枚
  4.福島高専主催の講座に参加した時・・3枚、
  5.その他・・3枚(森と親しむ会会報など)

[2]これまで海辺での磯遊びなどをしたことはありますか?
  1.今回が初めて・・2枚、
  2.ほぼ毎年来ている・・3枚、
  3.数回来たことがある・・3枚

[3]今回、この磯の観察会に参加されていかがでしたか?
  1.楽しかった・・8枚、
  2.勉強になった・・2枚、
  3.少し物足りなかった・・0枚(1と2の両方記入が2枚あり)

[4]今回参加されての感想を自由にご記入下さい(原文のまま記載しました)
  ◇あめふらしをはじめてもったのがおもしろかった。ひょう本作りが楽しかった。や どかりがめっちゃいた!。かにをつったこと。放射能を測定したのが良かった。貝 の浄化作用に感動した。
  ◇放射能の影響を考えて、危険なのか分からなかったが安心できた。(思ったより、 海岸は低かった) 線量の検査を各自が測定して安心かどうか調べるのがとても良かった。海の風景、 臭い、塩水、生き物、全て不思議な安らぎがあり気持ちよかったです。「海藻アート」 も一度体験したかったです。 スタッフの方々、ご準備大変でしたでしょう、有り難うございました。
  ◇無料の参加にもかかわらず、皆さんとても親切にして下さり、お菓子なども準備し て下さって、とても楽しく過ごせました、有り難うございました。
  ◇海辺が線量が低いことが分かり安心しました。また、子供達と磯遊びをしたいです。
  ◇とても楽しく過ごしました。親では分からないこともあるので、先生方やスタッフ の皆さんに教えて頂けて有り難かったです。
  ◇自然の大切さと自然を守る大切さを感じることができました。
  ◇さきいかでカニをつるのは難しくつることはできませんでしたが、カニがはさみで イカをささんでいる様子を見られて子供達は大喜びでした。
  ◇とても楽しかったです!

[5]当会では、例年、今回のような「自然観察会」や「こども環境発表会」等を行っ ていますが、そのような企画などの案内を望まれますか?
  1.特に必要ない・・0枚、
  2.連絡があれば、可能な限り参加したい・・7枚

  以上がアンケート結果でした。参加された保護者と子供達の満足度はかなり高かっ たようでした。尚、カニ釣りについてはもう少し工夫が必要かもしれません。 当科学会に対しての期待があるようで、次回行事についての連絡を希望されていました。 今後、当会行事の周知(広報)方法を改善すれば、より多くの賛同者が得られると思い ます。


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